2021/06/28 13:27

こんにちは。アンデです。



アンデの商品は、基本は4色の糸で編んで柄を作っています。
4色ジャカード(JQ)と言います。

・アイボリー
・ベージュ
・薄いグレー
・チャコールグレー
・黒

このうちの4色を使い、
背景色も含めて柄を編み上げます。




先日のギャラリー展のモデルになってくれた ちよまるちゃんです。


背景色はアイボリーで

ちよまるちゃんの体の柄は

・アイボリー
・ベージュ
・薄いグレー
・チャコールグレー

を使用して表現しています。



ギャラリー展のあと、

ちよまるちゃんのご家族からトートバックのご依頼をいただきましたが、

背景色をアイボリーでなはく

出来れば「ネイビー」色を使いたいとのことでした。




アンデの柄を編む機械(10ピースニット所有機)では

5色JQを編むことは可能なのですが、

一つの色を追加することにより

4色JQの時と比べて、編み時間が2.5倍になります。


今まで30分で編めていたとしたら→75分かかるということです。


編み工賃は時給換算で出しますから、工賃も今まで以上にかかってきます。

そして、andeが常備している基本の5色以外の別色になりますので

そちらの糸代もかかってきます。


そういう理由から、少しオプション料金の加算をさせていただきました。

背景色に別色を追加する場合→¥12,000.-のアップチャージ

となりました。



さて、塗り絵のようにサラッと違う色を乗せれば編めるのか、、というと

そうではありません。(^^;)

実はここからが特別な工程になります。


今まで4本の糸が入っていたところに5本の糸が入るので

一目のループの大きさが変わる=(イコール)柄の大きさも変わるということになります。

4色JQで組んでいたデータでそのまま編んでしまうと、縦長の大きな柄になってしまいます。

そこで、いちど5色JQの編み地を編んでみてスケール(※)を取り

仕上げたい柄の大きさに合わせて、5色JQの柄を小さく縮小する作業をしました。


(※)10㎝間の正方形の中に、編み地のループ目が縦と横で何目入っているかを数えたもの
   編み製図を考える時に必要な作業です。




シュミレーション画像では、サクッと色が変換するけど実際は難しい~



そうこうして、工場で実際に5色に編みかえてもらった編み地がこちらです。



上のシュミレーション画像は背景を別色に置き換えただけのものなので


実際の編み地と比べると


若干、柄が違うのが分かると思います。



さらに、このネイビー色にしたことで


ちよまるちゃん自身の体のアイボリーが少し薄く見えてしまいまして。。


急きょアイボリーの糸を2本どりにしてみたりと、、、


工夫に工夫を重ねて4色→5色に変更させていただきました。




このあと、希望する位置に編み地を当ててみて


柄位置の確認をお取りしました。



ちよまるちゃんは少し右側に傾けての配置となりました。



そうして出来上がった商品がこちらになります。




キャンパス地のトートバッグとは違って、ニット編地ならではの


柔らかさや、上品さもでて


とても素敵な商品に出来上がりました。



今回は、ギャラリー展用に4色JQ で進めていた図案を5色JQに変換したので


納品までに通常よりお時間がかかってしまいました。




今後、背景色を別色にしたいというご希望がございましたら


ご注文の最初にご相談いただけますと


柄の作成もスムーズに行えると思います。


オプション料金(+12,000円)がかかってしまいますが、

ご希望のお客様は、どうぞご相談くださいませ。





                    株式会社 インプルーヴ

                    アンデ オカモト

                                                                                  https://ande.gift